01月17日: 1年をふりかえって

ご無沙汰しておりました。
私がカンボジアに来てちょうど1年が経ちました。
この機会にこの1年をふりかえってみたいと思います。
1番うれしかったこと:
12名のカンボジア人スタッフとうまくやってきたこと。
山あり谷ありは当然ありましたが、信頼関係は築けたかなと思います。
何より彼らは仕事を楽しんでおり、向上心に満ちており、新しいことを学ぶことにも意欲的です。
そんな彼らと一緒に仕事をすることで、私自身も伸びていくことができたと思います。
1番かなしかったこと:
事務所の警備員の方が11月に骨関節結核で亡くなりました。最後まで仕事に戻りたがっていたと聞きました。
仲間を一人失ったかなしみだけでなく、発見が遅れたことで命取りになったことでカンボジアの貧困や医療知識の遅れを目の当たりにしました。
この1年間にIVYを通していろんな出会いもありました。
会員の方、スタディーツアーに参加した方、ボランティアの方、JICAの方・・。
様々な方に支えられてIVYのカンボジア事業も進められているんだな、と感じた1年でした。
共同出荷事業もあと残るところ1年となりました。
今後とも応援よろしくお願いします。
(M)
11月23日: 海から聞こえる歌声~カンボジアの漁村

水祭りの休暇を利用してカンボジア唯一の海のリゾート、シハヌークビルに行ってきました。
カンボジアというとどこまでも続く田んぼというイメージですが、ここシハヌークビルはだいぶ様子が違います。まわりは山が多いし、町も丘陵にあります。タイのリゾートはすぐそこ、という海にはたくさんの島がありシュノーケリングやダイビングのスポットになっています。またカンボジアの食事で出てくる魚介類は湖やため池で取れる淡水魚がほとんどですが、ここでは天然のイカやエビが豊富に取れます。日本ですと「○○産の○○」と全国どこで取れた魚介もスーパーに行けば手に入りますが、カンボジアは国内流通経路が未発達で、冷蔵庫を備えたスーパーも大都市にしかありません。シハヌークビルで取れる魚介を他の街で食べる機会はほとんどありません。
私としては平地でなく海や山が見れること、豚肉ではなくシーフードが食べられること、欧米人の移住者が多いので食事やカフェなども充実していること、などで「カンボジアっぽくない!」という不謹慎な(?)理由でこの街がすっかり気に入りました。
とは言ってもやはりカンボジア。リゾート開発が進んでいるとはいえまだまだ地元の人たちの生活が息づいています。日が暮れると一機に沖に出ていく木造のイカ釣りの船の景色も圧巻です。その数300とか。農家と言えば日が出る前に置きだすほど早起きですが、シハヌークビルの男たちは夜働くようです。
夜働くのは大人たちだけではありませんでした。ボートで2時間いったところにある人口400人ほどの小さな島に泊まったときのことです。夜9時ごろ、発電機からの電気も止まりそろそろ寝ようかと思っていると、すぐ近くの海の方から子どもの歌声がかすかに聞こえてきました。岩場に立てられたバンガローのデッキに出て月明かりの下目をこらすと、子どもたち二人がそれぞれ発砲スチロールでできた船(昼間それが船だと説明された。写真参照。)に乗って、漁村のある方向に船をこいでいる姿がかすかに見えました。明かりの何もないなか心細いのか、それともそれが習慣なのか、二人で声を合わせて歌を歌いながら家路につく子どもたち。それは今まで聞いたことのないような美しいメロディーでした。

スバイリエンに帰ってくると、新聞にアメリカ大統領選の結果のニュースにまじってソマリアのニュースが載っていました。なぜその記事に目が止まったかというと、男たちの乗った船の写真がシハヌークビルを思い出させたからです。しかし内容はソマリアの漁村の男たちが次々とソマリア沿岸で外国船をハイジャックして身代金で大金を稼いでいるという話でした。昔沿岸の漁村の住民はインド洋でロブスターやマグロを取っていましたが、外国船が来て彼らの取り付けたネットを破壊しながら魚を乱獲し、ゴミを捨て環境を破壊し、とうとう住民は漁業だけでは生計が立てられなくなり、男たちは漁業を捨て、海賊を生業とするようになったそうです。ハイジャックの話はニュースになっても、外国船の魚の乱獲はニュースになりません。私は海に100%生活を依存しているシハヌークビルの貧しい漁村の人たちの生活を思い出しました。歌を歌いながら夜の海をただよっていた子どもたちが、「将来自分は海賊になりたい」などと思い描くことにならないためには、海が守られていく必要があるのかもしれません。垣間見たカンボジアの漁村の生活は農村と同じように物質的に豊かではありませんでしたが、のどかで情緒豊かなものでした。その生活がこれからもずっと続くといいなと願わずにいられません。
(M)
11月23日: 雨の被害
今年はベトナムで洪水の被害がありましたが、ベトナムに隣接したここスバイリエン州でも洪水にこそなりませんでしたが、雨の影響が出ています。
11月は稲刈りが始まる時期。通常でしたらもう雨季は終わっているのですが、まだ毎日のように雨が降ります。先月は雨が降った日がなんと28日あったそうです。
水はけの悪い土地に大量の雨が降るので村の道はこの通り。通学、通勤もたいへんですが、スタッフが泥だらけになって帰ってくることも。一度は四駆のピックアップのプロジェクトカーも田んぼに落ちてしまいました。
で、こわいのが「野菜はできてますか?」という質問を外の人からされること。
村の農家の畑はこの通りです。
ここまで水浸しだと種を植えることもままなりません。
私もこれを見て、スタッフに「どうにかならないの?」と言うのをやめました。
またここまでひどくない土地で菜っ葉が育ったとしても、やっぱり雨のせいで腐ってしまいます。

私が行く街の市場でも野菜の量がめっきり減りました。早く乾季が訪れて、稲刈りの終わった田んぼにまで広げた畑でたわわになる野菜を見たいものです。
