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「途上国の教育についての学習会」第

2009年11月18日(水)18:00~21:30 仙台市市民活動サポートセンター

 
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前半:ラオスの教育について、ラオスの教員養成学校のホンカム先生から基本情報を得る。
後半:ワークショップ
1.資料「ラオス・サワラン県に見る初等教育の事例」の黙読。
2.サワラン県の教育の問題を改善するために援助するにあたって、関わっている人たちをリストアップ。
3.リストアップされた関係者をカテゴリー分け。
4.特に重要と思われる関係者、2者を選択。
5.選択した2者について、関係者分析。
(基本情報、対応策、抱えている問題、強み・ポテンシャル)
7.グループ発表、フリーディスカッション
 
 
第3回目は、なんとゲストの先生がお越しくださいました!宮城教育大学にラオスから研修員として派遣されていた、ホンカム先生(通訳・元JOCV近藤さん)というラオスの教員養成大学で勤務している方です。
 
前半は、ホンカム先生からラオスの教育制度や学校の様子について紹介していただきました。ラオスの教育制度は小学校・中学校・高校=5年間・3年間・3年間の5・3・3制のようです。日本の6・3・3制で学び育ってきた私たちにとっては何だか珍しいように思いますね。
ただ、ラオスでは現在、教育改革がなされようとしているみたいで、2010年には国際基準に合わせるために5・4・3制に移行するようです!なんとホットな話題!
また、農村部ほど不完全学校が多いことや、僻地にはなかなか教員が行きたがらず教員不足が生じている問題もお話してもらいました。
 
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ホンカム先生へ質問タイム! みなさん積極的に質問をしてくれました♪
その一部・・・
Q、ラオス小学校の教科はどのようものがあるのですか?
→A、ラオ語、数学、理科、実技(体育など)がメインで、小学校3年から英語かフランス語を選択し、小学5年からはテクノロジーや家庭科(日本でいう技術家庭科でしょうか?)が入ってくる。
 
Q、多民族(ラオスには49の民族がいます。)の子どもたちを教えるにあたって、どのような工夫をしていますか?
→A、どの民族にも共通するルールを決めて指導するようにしている。
 
文献を読むのはもちろん大切ですが、実際に現場で働いている先生から話を聞くと、リアリティが増しますね!とても貴重な機会を得ることができて本当に嬉しかったです。急なオファーにも関わらず協力してくださったお二方には感謝、感謝です。ホンカム先生、通訳の近藤さん、本当にありがとうございました!!ラオスへ行きたいな~~!!笑
 
 
さて、後半は具体的な事例をもとに、その地域における初等教育の問題について参加者で考えていきました。ラオスのサワラン県(ワピー群、ラオンガム群)のデータをもとにした資料です。AとBの2つのチームに分かれ、ここから読みとれる教育問題を改善させるために、関わってくるであろうと思われる人々や組織を列挙してもらい、その中で特に重要と思われる者について関係者分析をしてもらいました。
 
 
<Aチーム> 
1)サワラン県 方針、予算などほとんど決めているかもしれないが、お金も方針もある程度ここでも決められそうだから。
2)村の人 村の人の同意がないと成立しないから。
 
  <Bチーム> 
1)各群の教育局 ある程度教育方針を決定する裁量がある。どうすればいいか提案すれば動いてくれるかもしれない。
  2)   農村の習慣を固辞する人。親の意識を変えれば教育に子どもを参加させる。支援する際、意識を変えるというのはできそうな気がした。政府など公の機関には立ち入れない。
 
 
<Aチーム>
サワラン県に関して
 
基本情報:主要製品がコーヒー。農業が主な産業。郡ごとの教育への関心度が違うようだ。不完全校が多い。
 
問題:①インフラ整備不十分。②子ども=労働力。親も教育を受けていないので学校へ行かせないという問題発生。③教師の給料は不安定。奥地の方はあまり行きたがらない。④教育の質に差がある。8つの郡で、学校設備が不十分。学校数も足りない。⑤(民族ごと固有の言語を持っている場合が多く)言語の壁がある。
 
強み:①民族が多様だが、共通言語で教えることで、子どもたちがまとまっていく可能性もある。(=意識の統合?)②サワラン県は比較的、教育に力を入れている地域のようだ。③子どもが働き者であるという性質を、「学校にいく、勉強する」という方向へつなげられないか。④禁欲的な性質も強み。質素倹約。⑤各民族固有性を生かして何か文化の融合、交流ができないか。
 
対応策:①郡間で教育の差がある→教育改革推進モデルの郡を指定して、成功例をつくり、その他の群の手本にする。②やはり、インフラ整備必要。特に通学・通勤に影響する道路の整備。③僻地の子どものために学校に寮を整える。④奥地の先生は行きたがらない→教師派遣制度。(特別給料手当、住居手当付きにするなど)⑤地元のコーヒーの栽培を利用して、コーヒー生産・販売を学校のカリキュラムに組み込む?(←教師の給料や学校運営費などの足しになる可能性あり。)
 
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<Bチーム>
(各群の)教育局に関して
 
基本情報:予算や人材などの裁量がある程度ゆだねられている。郡によって、モチベーションがかなりちがう。
問題点:①教育局のマネジメン能力が不十分?②上部の意見にしたがわざるを得ない体質。教育局が力を入れないと、教員を確保できていない。
強み:裁量がある。発言権を持っている。
対応策:①教育予算の増加を求める。②教育局間のネットワークを形成する。教育改善への相乗効果がはかれる。「そこがこうしているなら、うちもこうしよう」となる。
 
に関して
 
基本情報:農業中心、その日暮らしの生活。精霊信仰を持っている。(≒例年より、収穫率が良かったりすると「普段と違う!」という意味で「不吉だ」と考え、一般的には良い状況でも忌み嫌う精神。)
問題点:①信仰を重んじているために新しいこと、受け入れない。②教育への関心は低い。
強み:①食料の確保が簡単。農業だけでも生きていける。②信仰重んじることに関連して訴えれば動いてくれるかもしれない。
対応策:ネットワークをはって人材の提供をしていく。技術力を提供する。効率化をはかる。ネットワーク形成が共通のキーワード。
 
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<フリーディスカッション>
 
・ネットワーク形成、縦のつながりが強固であることが多いが、横のつながりを強くすることが必要だと思って提案した。お互いが協力したり、良い意味での競争意識を育めたりできるのではないか。また、イベントを開催して「教育に関して~という成果が出ました。~という取り組みを新たに行いました。」というように表彰する機会を設けるのも良いかもしれない。
 
・ラオスのことはあまり知らなかったが、多民族による言語の問題や精霊信仰など初めて触れ、新鮮だった。日本の教育変遷をもっと学びたくなった。日本の教育経験を知ることが途上国の教育開発への対策につながるのではないか。
(←JICA「日本の教育経験~途上国の教育開発を考える~(2003)」がお勧めです。http://gwweb.jica.go.jp/km/FSubject0101.nsf/VIEWALL/6153007e6c598f0f49256ef9002719ad?OpenDocumentよりダウンロードできます。(佐))
 
・信仰が教育問題に影響するということが驚きだった。少数民族の固有の文化など実際に現場へ行って一緒に生活してみないとわからないのではないかと思う。今の自分の生活から想像しがたいが、そこの人たちが大切にしていることもあって、そういうところを勉強し、尊重することが大切だと思った。
 
 
今回は、ゲストも来ていただき、内容盛りだくさんでしたね。おなかがすく時間にいつも拘束してしまって申し訳ございません(笑)
参加者の一人も言っていたのですが、会を重ねるごとにみなさんの議論の中身も深まってきていて、素敵だな~と思います。今回も多くのことを学ばせていただきました。
みなさん、本当にありがとうございます!!お疲れ様でした。
 
次回は、識字教育・ノンフォーマル教育に焦点をあてたいと思います!
12月10日、18時からいつもの場所です!よろしくおねがいします!!