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雨を天に祈る

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 みなさまこんにちは。IVYカンボジア、スバイリエン事務所のプロジェクト・マネジャーの松浦です。

 このブログでは現地での様々な情報や私が感じたことなどを、発信しています。これより昔の記事は「旧スタッフブログ」をご覧ください。

 さて、過去のブログでも何度か「雨」について書いてきましたが、また雨に関することです。             

 大雨に悩まされた乾季が過ぎ、カンボジアでは雨季に突入。田植えの時期がやってきました。去年は青々とした田んぼの美しい農村風景が広がっていましたが、今年はちょっと様子が違います。そう、雨が降っていないのです。

 スバイリエンでは、そしてカンボジアの多くの地域では稲作は天水に頼っています。つまり雨季に雨が降って田んぼに水がたまり、それで稲が育つのです。

 この「天水に頼る」というのがどういうことなのか、今年ようやく実感を通して理解できました。というのは日本では灌漑が整備されているので水のない田んぼに稲が育っているという光景を見ることはできないので、田んぼというのは水が張っているもの、という固定観念が頭からぬぐいされなかったのです。

 でも今年の田んぼを見て目を疑いました。田んぼに水がないのです。雨は降っても毎日ではない。そしてすぐにやんでしまう。もしくは局地的にしか降らない。そのため熱い太陽の下で土はすぐ乾いてしまいます。そのため田植えができないか、田植えが終わった田んぼも土がからからになって、稲が黄色になってきているところもあります。

 IVYの現在のプロジェクトは稲作ではなく野菜づくりですが、基本的に農家はみな稲作農家ですから、お米ができないとたいへんなことになってしまいます。米が収穫できなければ、米を買うためにみな出稼ぎに行ってしまいます。米が不足して食糧の価格が急騰するようなことになれば、貧しい農家の人たちには打撃です。

 「干ばつ」という恐ろしい言葉が頭をよぎるときもありますが、そんなときは「いや、大丈夫だ。そのうちうち降る。そのうち『心配無用だった』とみんなで話すようになる」と気持ちを持ち直しています。なんとなくポジティブに考えていれば天も味方をしてくれるような気がするので。しかし天に頼るしかないとはなんと心細いことでしょう。  (M)