特定非営利活動法人国際ボランティアセンター山形

カンボジア支援の背景

スバイリエン州とは…

首都プノンペンから西へ120キロ。ベトナム国境に近いカンボジア南東部のスバイリエン州は、その貧しさで知られています。川、運河、水路が少ないせいか、豊かな土壌と豊富な水で知られるカンボジアには珍しく、水不足に悩まされています。農民たちは雨だけに頼ってコメを作っていますが、他の州に比べて面積当たりの収穫量が少ない(10アール当たり80キロ)ため、日照りなどでコメ収穫が不足すると、借りるしか生き残る道がありません。借りた場合は「倍返し」を慣例としており、一度借りると、借金ならぬ“借りコメ”が雪だるまのように膨らみ、“土地なし”になってしまいます。都市へのホームレスや男手の出稼ぎ者が多いことでも知られます。またコミュニティ活動の面についても、ポルポト時代の後遺症で地域住民のつながりや協力のあり方に脆弱な部分が見られます。

なぜ女性を対象とするのか?

カンボジアの農村女性は、村の多くの男性が出稼ぎで家を留守にする中、稲作から日常の家畜の世話まで、通年で農作業に当たるなど大きな役割を果たしています。また、留守世帯を営み家計の管理に当たる女性は、いわば家庭生活の要となります。さらに、男性と比較して女性はワークショップやグループ活動などにも自発的に参加し、そうした場で得た情報を家族や親戚などと共有するという傾向があります。

しかし一方で、家事や育児におわれる上に、社会通念的な制約もあり、これまで女性が農業技術を学んだり、コミュニティの発展について発言したりする機会は限られたものでした。IVYのプロジェクトは、上記のよう女性の長所を生かし、村の女性が自信と誇りを持ってグループや組合で活動することで、コミュニティが活性化し、住民の生活が向上することを目指しています。

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